組換えトマトを利用したミラクリン製造技術の開発

 ミラクルフルーツに含まれるミラクリンは酸味を甘味に感じさせる甘味誘導作用をもつ糖タンパク質です.このミラクリンは飲料や食事に添加することで,無理なく糖分の摂取を抑えることができ,糖尿病などでカロリー制限されている方のための治療やメタボリックシンドロームの予防にも貢献できると期待されています.しかし,ミラクルフルーツは国内での栽培が難しく,日持ちもしないため国外からの輸送にも高いコストがかかり,国内での安定供給が困難とされています.そこで,国内での栽培が比較的容易で収量の多いトマトに,遺伝子組換え技術を利用して,ミラクリンを効率よく生産させるための技術開発を行っています.また,閉鎖型植物工場でのトマト高収量栽培技術の開発,植物工場に適した組換えトマトの開発,および組換えトマトからの効率的なミラクリン精製法に関する研究を行っています.

図. 植物工場に適した組換えトマトの開発
 ミラクリンを生産する組換えトマト(Moneymaker)と矮性トマト( Micro-Tom)を交雑.Moneymakerよりも草丈が小さく,Micro-Tomよりも果実サイズの大きい個体が選抜された(9C-1)